2.Riprap
この前の話の通り、I'm Old Fashionedとは、
長く語り継がれるものであると、AUGGIEでは考えている。
kearnyは後世に残るアイウェアとなるだろうし、
Riprapもそうであると思う。
そんなタイミングで、Riprapが心温まるルックを用意してくれた。
みんな既に、Fashionsnap.com
masteredやhouyhnhnmでチェック済みだろうか?
白髪で白髭の、いかにも「フォッフォッフォ」と笑い声が聞けそうな、
独特の雰囲気を放つモデルさん。
リップラップの服が、自然と馴染んでいる。
それもそのはずだ。
僕はお会いしたことないが、Riprapデザイナー西野裕人氏の
お義父さんということを、
ブランドがスタートした2015年のルックの時から知っている。
息子が作った服を、親父に着てもらうなんて、とっても素敵な話だ。
10シーズン変わることのない想いで、服を作り続けてきたから、
またこうして雰囲気に馴染むスタイルになっているのだと思う。
もっとも、世界中のヤバい病気が存在する時代。
自身のブランドのウェアと家族を繋げ、
古くからの友人であるカメラマン小林直人氏に撮影をお願いし、
みんなで一丸となれば乗り越えていけると、
洋服とルックから発声しているようにも思えた。
僕の個人的な考えではあるが、西野さんの想いが感じられた気がする。
そんな、リップラップの決意たるものが感じられたつい先日、
ルックの写真が取り扱い店舗さんへ一斉送信されたメールで、
西野さんがこんなことを書いていた。
一部抜粋させて頂きます。
「石を積み重ねる行為」という意味があり、
その言葉には「時を積み重ねる」ことも内包しております。
世の中は目まぐるしく変化しておりますが、
社会に対して常に疑問をもち、自らの意見をスタイルに変える。
このファッションの最もコアな精神をリップラップは忘れません。
どこまでも真っ直ぐで、6年前と変わらない、ブレない言葉。
それが自然体であるから、リップラップの服は、
最初からどこか馴染みのあるものになっている。
それは、着る人たちへの配慮があるから。
力強い意志があるのに、心配りに溢れている。
心配りは、自分の意志があるからこそできる行為だ。
そう、僕はリップラップから発声される
意志を具現化した服が好きなのである。
つまり、西野裕人という男が好きで、蓑田はリップラップを取り扱い、
僕は、リップラップを思い入れのあるものとして紹介している。
そんな、リップラップにしか発声できない意志と、心配りを持った
2021SSのアイテムが間も無く到着する。
¥59,000-
見たことあるような。でも未だ見たことのない
ディテールやシルエットに仕上がったMKL2。
L2-BとMK3という古くから作られているフライトジャケット。
歴史の長い物達を合わせ全く新しいフライトウェアを作り出した。
それがアメリカとイギリス、違う国のフライトジャケットを
組み合わせていることが、実にユニークである。
そして、リップラップがこの世に存在する時間と
歴史あるフライトジャケットを擦り合わせ、
リップラップが今までに作製したウェアと裏地として使用していた
アイテムのディテールを使って、他にはない物を作り出した。
リップラップは、存在する物を提起し、
時にはユニークに、他にはないアイテムを作り出す。
それは、色んな物事に対し、疑問と答えを求め、
真剣にものづくりを行い、時には腹を抱えて笑ってしまうようなネタを持つ、
西野裕人氏そのものを表している。
どんなことに対しても、本気で立ち向かう西野さんと、
10周年の別注をウェア1番最初の企画としてやろうと決意した半年前。
2020AWで発表した、コットンのアーミーサージのバキバキの生地が、
リップラップというブランドを表現する上で、1番ぴったりだと考えた。
そこに蓑田と僕の中で一番思い入れのあるアイテムを組み合わせたい。
それが僕らの決意。
MK3(ARMY SERGE)/RR-AUGGIEWREN01
¥68,000-
ブランド当初に製作された、
RAF(ROYAL AIR FORCE)のフライトジャケットであるMK3を
コットンアーミーサージと組み合わせて、
他にはない、特別なフライトジャケットを製作をしていただきました。
さらに西野さんが、ベドロックとサンバーンに合うように、
襟元のコーデュロイをチョイス。
面構えの全く違う、2色展開でご用意させていただきます。
着始めは、凸凹のシワ感が面白い生地のアーミーサージ。
さらに不思議な色味を持ったベドロックとサンバーンは、
改めていい生地だなぁと思わせる。
バキバキの生地に、ショート丈のMK3は、より気骨さもあって、
3B JKTとCHORE COATとも異なる様になったと思う。
西野さん、蓑田も大好きな俳優、ハーヴェイ・カイテルに着させたいくらい、
勇ましく、かっこいい。
そんなところから、西野さんがAUGGIEならではのネーミングで
品番をつけてくれたところも、見逃せない。
リップラップに特別に製作していただいた、
MK3が将来どんな佇まいになるのか。
個人的な思い入れで製作していただいた分、楽しみでしょうがない。
西野さん、本当にありがとうございます。
ブランドがいいものを作製しているからこそ、
特別に製作してくださる別注が盛り上がると僕らは考えている。
10周年の記念として、別注させていただいてるが、
しばらく別注をすることはないだろう。
だって、デザイナーが半年間本気で考え、シーズン毎に発表する
渾身のアイテムが1番かっこいいのだから。
別注は、ブランドの力をお借りしながら、ブランドコンセプトを崩さず、
僕らが今まで本気で提案してきたことを表現するものだ。
AUGGIEの発声に賛同してくれるなら、是非買ってほしい。
それが僕らの10周年の決意、意志だ。
それでは、2月27日(土)の発売を是非楽しみに。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。
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