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9.22.2019

CLASS "MUTT"

今を表すシルエットってビッグとかオーバー、ルーズという言葉が多く、
僕自身よく口にする言葉です。
緩やかなシルエットも様々で、細かいニュアンスで言葉を変えてみたり。

最近は、気が締まる服や緊張感ある服を
着なくなったって人も少なくないと思います。
タイトなデザインを着ることが、前途のような服なのか?
そもそも、緊張感ある服ってなんだろう?って考えた時、
CLASSが頭の中に、思い浮かびました。
事務所で行われる展示会。
スタートはいつも、CLASSデザイナー堀切さんの今思う興味に対して、
どのような解釈でファッションに落とし込む事を試みたのか。というお話。

2019AWは、BLINDがテーマ。
1917年に発行された本「BLIND MAN」を軸に、価値の転覆、視覚的無関心、考える芸術など、マルセル・デュシャンの思考をファッションに置き換え、既存のファッションフレームから外れ自由で楽しく、着ることでしか得られない現代のリアリティーを追求したコレクション。

テーマとファッションがリンクされたクリエイション。
CLASSらしい、カテゴライズされないファッションを掲げた19AWシーズンから、
当店でセレクトしたメインアウターが到着しました。

CLASS MUTT CBJA23UNI A

1946年製、アメリカ軍M-1946フィールドオーバーコートをサンプリングに、
現代としてフィットしやすいバランスに仕立てたコート。

実は、CLASSのアイテムは、
堀切さんが所有する年代物のアイテムがサンプルになっている物がほとんど。
ディテールを省いたり、アイテム同士の長所を掛け合わせてみたりと、
新たなデザインを生み出しています。

このアイテムも、フロントボタンを省き、ファッションアイテムとして
エポレットの位置を変えることができるよう、様々なギミックを加えました。

そして、毎回驚くのが、生地の選定。
見たこともないような、生地を使ったアイテム。
思いもつかないような、アイテムと生地の組み合わせ。

今回のコートは後者でしょうか。
40番の糸を三本撚りした厚みのある生地に、ピーチ加工を施したコットンギャバジン。
個人的な驚きは裏地。同様のピーチ加工を施したコットンツイル。
表の40番に対し、繊細な100番の糸を三本撚りした生地。
裏地がコットンということだけでも驚きで、
非常にしなやかな肌触りは、贅沢な生地になっています。
実際のサンプリングのディテールとしても扱われている、
収納式、防風用のレッグウォーマー。
このディテールの付いているフィールドオーバーコートは、
なかなか見つからないのだとか。

つたない話が長くなってしまいましたが、今日の本題である緊張感ある服。
まさにCLASSのアイテムだと思います。
今日ご紹介したアイテムは、やや余裕のあるサイジングのコートです。
デザイナーの想いが表現されたアイテムの佇まいも、
緊張感を生むのではないでしょうか。
AUGGIEは、そんな服を提案し続けていきたいと思います。

19AW展示会時の堀切さんの言葉で、
『定義づけされることを外れる。
ファッションだという感覚、揺さぶられるものを定義したい』
とおっしゃっていました。
インディペンデントブランドとして、枠組みを外れ、新たなことに試み続けるCLASS。
CLASSをより知っていただき、いつもと違った服に挑んでみてください。
時に、全く違った新しい服を着ることも、緊張感だと思います。

是非、袖を通してみてください。

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