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2.05.2021

街角のオーギー

AUGGIEは、長い歴史がある繁華街、天文館に店舗がある。


「電停からアーケードをまっすぐ歩いて、セブンイレブンを更にまっすぐ来て、

次の交差点にあるエッグタルト屋さんの2階です。」


わかりやすい目印を補足しながら、お電話いただいた初めてのお客様に説明する。

10年経っても、知名度が足りないのか。まだまだ僕らの努力は足りないみたいです。


それとも、知名度がないのに、別な言い訳を探して、

場所がわかりづらいことにしているのか。

いっその事、移転してみるか。

経営者でもないし、他人事のようなことを考えてみる。

無論、このお店を立ち上げた蓑田は、

そんなこと1ミリも考えたことがないだろう。


そんなことをおもむろに書いてみたが、僕はこの場所がとっても好きな場所です。

蓑田に移転したいと提案するなんて、さらさらない。

もちろんここで働いているから、というのもあるかもしれない。



AUGGIEに来てもらうには、17段のL字階段を登ってもらう必要がある。

2階のお店って、なんだかドキドキワクワクしませんか?


1階にあるお店に比べて、中身が見えないし、

どんな洋服・店員さんなのだろうとか、不安と期待が入り混じる瞬間。

実際に、おととい初めて来てくれた、40,50代くらいのお客様に

「ここに入ってくるのに、勇気を出して来た」と言われた。

僕よりひと回り以上離れていそうなお客様がそんな事を思ってくれて、

僕は嬉しい。


初めてのお客様は、どんな思いでこの階段を登ってきてくれるのだろうか。

L字の階段を登り慣れているみんなは、その日、何を買う決意をしているのか、

はたまた、どんな面白いネタを用意してくれているのか。

一人一人違う思いで、足を運んでくれていると思います。


オーギーに来てくれて、皆さんの物語が始まるかもしれない

この階段が、僕はとっても好きだ。


鉄枠で囲んだ木製の入り口を開放的に開けて、

ここまでくると入りやすいようにしています。

中に入ると、とっても物量の多い店内になっている。

正直、約12坪の店内には、物が溢れすぎているくらいだ。


サラッとした空間がカッコイイ!そんな場所で買いたい!

若い子は、なんて思う子もいるでしょう。

もちろん僕もそんなお店がカッコイイと思っているのは、当たり前の話で。


オーギーは、一見雑にも見えるようなお店だけど、

宝探しのように、自分に似合う、お気に入りの1着を見つけ出すのが

楽しいんじゃないかと思って、物量の多いお店にしている。

お店に入ってまで、緊張感があるのは最もイヤじゃないかな?と。


気軽に服を見ながら、僕らとたくさん話をして、服を選んでいく。

オーギーは、そんなプロセスを大事にして、

長く滞在したくなるようなお店にしているつもりだ。


実際に、常連の皆は長く滞在する奴も多い。

人が多く集まれば、中身もないような、笑い話でいつも盛り上がっている。

時にはアイテムを見たり、ただイスに座って何かを考えてる奴。

中には、店員かのように振る舞う奴もいる。

もしかして俺?とピンときた来た奴も、何人かいるだろう。


それはそれでいい。

ちゃんと商品説明ができるということは、僕らが提案するアイテムへの想いが、

ちゃんと伝わっているということだろう。


オーギーには、年齢問わず幅広いお客様に通っていただける

心地のいい空間にしている。

10年経過して、色んな人間が集まる場所になったのです。



オーギーの店名の由来である、映画

『SMOKE』のように。


アメリカ・ブルックリンの街角で小さな煙草屋を営むオーギー・レン。

オーギーの店名は、映画の主人公の名前からきている。


映画の冒頭から、オーギー・レンを頼り、

多くの人間が小さな煙草屋に集まっている。

多くは、過去、現状に様々な悩み、問題を抱え時には他愛もない話で盛り上がる。

オーギー・レンを中心に、

様々なエピソードが繋がり、物語が進んでいく。



劇中のメインにある、街角の小さな煙草屋。

交差点の角にお店を立てようと

独立を決意した時に、蓑田は思っていたのだろう。


L字コーナーのレジ。ガラスのショーケース。

無数の写真やポスター。タバコの箱のように積み込まれたシューズ箱。

好きなものが溢れた店内。

そこは、劇中の小さな煙草屋と同じ情景が広がっている。

そして、劇中と同じようなフロアに、

劇中のキャラクター達と似たメンツたちが揃っている。

それは、この店を立ち上げた蓑田が

思い描いていたお店になったのだと思うと、僕まで何だか嬉しい。


SMOKEの劇中で、僕が個人的に好きなシーンがある。

朝の8時の7番街と3丁目の角、煙草屋の向かいの角にカメラを向け、

シャッターを切るシーン。

シーンは前後するが、4000枚以上、年数にすると10年以上、

毎日欠かさず撮り続けている。休暇も取れないとオーギー・レンは言う。

蓑田もこれだから、休みたがらないのかもしれない。

近所に住むポール・ベンジャミンが、アルバムを適当に見ていると、

オーギー・レンがこんなことを言う。

「ゆっくり見なきゃダメだ」

「ちゃんと写真を見てないだろ?」

「同じようで一枚一枚全部 違う」

その写真には、季節と天候による人々の様が違い、平日と週末の街の雰囲気によって

全て違った景色を見ることができる。


オーギーは、オーギー・レンが撮る写真のようにありたいと思い、

一個人としてもそう願う。

僕らはずっと変わらず、ただひたすら、僕らがいいと思うものを提案し、

その日の皆さんの気分、状態を見て、様々な服を着てもらいたい。

オーギーは10年、4000日、それ以上の年月を、変わらない場所で、

同じペースで、お店をやっているのだと思う。


僕は、とっても素敵な映画を教えてもらった。

皆さんと出会い、SMOKEというタイトルの通り、

煙のような一瞬を大事にしたい。

もっとたくさん語りたい部分があるし、あげればあげるほど視点も変わる、

とってもいい映画だ。みんなにも是非見て欲しい。

オーギーは、洋服だけじゃない、プラスαをこれからも、

お客様と共有していくつもりだ。

10年後の20周年は、全てのお客様に

「街角のオーギー」

と言ってもらえるように。


10周年の別注アイテムも、もう間もなくです。

みなさま、是非ご期待ください。



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