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2.25.2021

AUGGIE's chapter 2.Riprap MK3/RR-AUGGIEWREN01

2.Riprap


この前の話の通り、I'm Old Fashionedとは、

長く語り継がれるものであると、AUGGIEでは考えている。

kearnyは後世に残るアイウェアとなるだろうし、

Riprapもそうであると思う。

そんなタイミングで、Riprapが心温まるルックを用意してくれた。



RIPRAP 2021SS "RIPRAPPING"


みんな既に、Fashionsnap.com

masteredやhouyhnhnmでチェック済みだろうか?

白髪で白髭の、いかにも「フォッフォッフォ」と笑い声が聞けそうな、

独特の雰囲気を放つモデルさん。

リップラップの服が、自然と馴染んでいる。

それもそのはずだ。

僕はお会いしたことないが、Riprapデザイナー西野裕人氏の

お義父さんということを、

ブランドがスタートした2015年のルックの時から知っている。

息子が作った服を、親父に着てもらうなんて、とっても素敵な話だ。

10シーズン変わることのない想いで、服を作り続けてきたから、

またこうして雰囲気に馴染むスタイルになっているのだと思う。


もっとも、世界中のヤバい病気が存在する時代。

自身のブランドのウェアと家族を繋げ、

古くからの友人であるカメラマン小林直人氏に撮影をお願いし、

みんなで一丸となれば乗り越えていけると、

洋服とルックから発声しているようにも思えた。

僕の個人的な考えではあるが、西野さんの想いが感じられた気がする。

そんな、リップラップの決意たるものが感じられたつい先日、

ルックの写真が取り扱い店舗さんへ一斉送信されたメールで、

西野さんがこんなことを書いていた。

一部抜粋させて頂きます。


"RIPRAPPING"という今シーズンのテーマは
「石を積み重ねる行為」という意味があり、
その言葉には「時を積み重ねる」ことも内包しております。


世の中は目まぐるしく変化しておりますが、
社会に対して常に疑問をもち、自らの意見をスタイルに変える。
このファッションの最もコアな精神をリップラップは忘れません。 


どこまでも真っ直ぐで、6年前と変わらない、ブレない言葉。

それが自然体であるから、リップラップの服は、

最初からどこか馴染みのあるものになっている。

それは、着る人たちへの配慮があるから。

力強い意志があるのに、心配りに溢れている。

心配りは、自分の意志があるからこそできる行為だ。


そう、僕はリップラップから発声される

意志を具現化した服が好きなのである。

つまり、西野裕人という男が好きで、蓑田はリップラップを取り扱い、

僕は、リップラップを思い入れのあるものとして紹介している。


そんな、リップラップにしか発声できない意志と、心配りを持った

2021SSのアイテムが間も無く到着する。


MKL2 FLIGHT JKT(NYLON TWILL)
¥59,000-

見たことあるような。でも未だ見たことのない

ディテールやシルエットに仕上がったMKL2。

L2-BとMK3という古くから作られているフライトジャケット。

歴史の長い物達を合わせ全く新しいフライトウェアを作り出した。

それがアメリカとイギリス、違う国のフライトジャケットを

組み合わせていることが、実にユニークである。


そして、リップラップがこの世に存在する時間と

歴史あるフライトジャケットを擦り合わせ、

リップラップが今までに作製したウェアと裏地として使用していた

アイテムのディテールを使って、他にはない物を作り出した。


リップラップは、存在する物を提起し、

時にはユニークに、他にはないアイテムを作り出す。

それは、色んな物事に対し、疑問と答えを求め、

真剣にものづくりを行い、時には腹を抱えて笑ってしまうようなネタを持つ、

西野裕人氏そのものを表している。


どんなことに対しても、本気で立ち向かう西野さんと、

10周年の別注をウェア1番最初の企画としてやろうと決意した半年前。

2020AWで発表した、コットンのアーミーサージのバキバキの生地が、

リップラップというブランドを表現する上で、1番ぴったりだと考えた。

そこに蓑田と僕の中で一番思い入れのあるアイテムを組み合わせたい。

それが僕らの決意。



RIPRAP Exclusivery for AUGGIE
MK3(ARMY SERGE)/RR-AUGGIEWREN01
¥68,000-

ブランド当初に製作された、

RAF(ROYAL AIR FORCE)のフライトジャケットであるMK3を

コットンアーミーサージと組み合わせて、

他にはない、特別なフライトジャケットを製作をしていただきました。

さらに西野さんが、ベドロックとサンバーンに合うように、

襟元のコーデュロイをチョイス。

面構えの全く違う、2色展開でご用意させていただきます。




着始めは、凸凹のシワ感が面白い生地のアーミーサージ。

さらに不思議な色味を持ったベドロックとサンバーンは、

改めていい生地だなぁと思わせる。

バキバキの生地に、ショート丈のMK3は、より気骨さもあって、

3B JKTとCHORE COATとも異なる様になったと思う。

西野さん、蓑田も大好きな俳優、ハーヴェイ・カイテルに着させたいくらい、

勇ましく、かっこいい。

そんなところから、西野さんがAUGGIEならではのネーミングで

品番をつけてくれたところも、見逃せない。


リップラップに特別に製作していただいた、

MK3が将来どんな佇まいになるのか。

個人的な思い入れで製作していただいた分、楽しみでしょうがない。

西野さん、本当にありがとうございます。


ブランドがいいものを作製しているからこそ、

特別に製作してくださる別注が盛り上がると僕らは考えている。

10周年の記念として、別注させていただいてるが、

しばらく別注をすることはないだろう。

だって、デザイナーが半年間本気で考え、シーズン毎に発表する

渾身のアイテムが1番かっこいいのだから。

別注は、ブランドの力をお借りしながら、ブランドコンセプトを崩さず、

僕らが今まで本気で提案してきたことを表現するものだ。

AUGGIEの発声に賛同してくれるなら、是非買ってほしい。

それが僕らの10周年の決意、意志だ。


それでは、2月27日(土)の発売を是非楽しみに。

皆様のご来店を心よりお待ちしております。



AUGGIE
〒892-0842 鹿児島県鹿児島市東千石町18-1ミッドランドアパート2F
TEL:FAX 099-226-5450

2.10.2021

AUGGIE's chapter 1.kearny wellington/negative film

1.kearny


I'm Old Fashioned

僕はこの言葉に強く惹かれている。

ファッション的な目線で見ても、とてもいい言葉だ。

トラディショナルな格好を好む僕には、憧れでもある響き。


そして、チェット・ベイカー、ジョン・コルトレーン、

ポール・デスモンド、ブロッサム・ディアリー、エラ・フィッツジェラルド

ジャズのカテゴリーにおいて、非常に重要な音楽を築きあげた言葉でもある。

その中でもデスモンド、ディアリー、エラは、

kearnyのI'm Old Fashionedのモデルを投影した人物となっている。

色んな人々に影響を受けて、僕もジャズを聴くようになった。

I'm Old Fashionedを更に知ることができたのは、

デザイナー熊谷富士喜氏が今回のテーマを作ってくれたおかげでもあります。


ジャズ史には、欠かせないものになっている言葉。

アイムオールドファッションド

いざ、カタカナ英語的に和訳してみたらどうだろう?

時代遅れ、古風である、など多くの意味合いは、

少し消極的な言葉にも聞こえる。

実際にネイティブな形で表現してみると、

昔から伝わる、古くから受け継がれている、という意味に表現できる。

I'm Old Fashionedには、長い歴史を感じさせる言葉にもなります

ファッション的な部分を切り取っても、とっても素敵な言葉だと思うんです。


僕は、I'm Old Fashionedをテーマにしたデスモンド、ディアリー、エラ、

この3つのモデルがとても大好きです。

僕が強く惹かれる言葉から表現される、クラシックアイウェア。

全体がしっかりと骨のあるセルフレームで仕立てられ、

アイウェアの歴史を紐解いても、今もなお語り継がれるデザイン。

このモデル達を見た時に、あるデザインのアイウェアを思い浮かべました。




kearnyがブランドのスタートである2013年に制作を行った、wellington。

以前のブログで紹介した通り、僕が初めて購入したモデルでもあります。

オールセルフレームで骨のある、男らしいデザイン。

富士喜さん自身も長く愛用していて、原点にもなっているアイウェアです。

僕は、kearnyとってのI'm Old Fashionedは、

kearnyの原点であり、長く語り継がれているモデル

wellingtonではないか?と考えました。


そんなことを考えていたタイミングで、

世界が大きく変化していき、kearnyは新たなアプローチを発表。

語り継いでいきたい人物達とアイウェアをリンクさせ、

I'm Old Fashionedの短編フィルムが制作されました。

とっても心温まる短編フィルムは、I'm Old Fashionedの言葉にも

ぴったり当てはまり、kearnyにとっても

長く語り継がれていくものになるのだと思います。


そして、今回。

僕達は、映画が元になっているAUGGIEと、

kearnyのI'm Old Fashionedがリンクするようなアイウェアを想像しながら、

10周年の別注アイテムを制作していただきました。

AUGGIEにとっても、原点と言えるwellington。

kearnyとのお付き合いが始まった、最初のモデルです。

kearny
made to order AUGGIE
wellington/negative film


僕は映画SMOKEを知って、写真の奥深さを知りました。

フィルムカメラで収められた、モノクロの写真。

そして、フィルムカメラになくてはならない、ネガフィルム。

光にかざしてみると実際の色味とは反転しているのに、

透き通る美しい陰画をみることができる物。


ネガフィルムだけにしか見れない美しさと、

アイウェアをリンクさせてみたらどうだろう。

リムをブラック、テンプルをクリアブラウンに仕上げてもらい、

ネガフィルムのようなアイウェアが完成しました。



バイカラーで仕立てたことにより、個性的にも感じるけど、

いざかけて見ると、クラシックなブラックフレームが際立ちます。

昔から伝わるデザインのアイウェアを、モダンなイメージで、

かけていただいてもいいのではないかと考えています。


レンズは、見たそのままの情景を眺めることのできるクリアと、

モノクロフィルムのフィルターを通したかのような、カラーレンズをご用意。

用途で選ぶことはもちろん、みんなが見たい景色を、

このフィルムアイウェアを通してもらえると嬉しいです。




ネガフィルムのようなアイウェアは、AUGGIEにぴったりのメガネになった。

別注させていただいた僕らからすれば、ストーリー性

最高にかっこいいアイウェアになったと思う。

フィルムコマのように、15本分の刻印も貴重な証となっている。


ネガフィルムについて調べてみると、ネガティブフィルムの略称であるということ。

恥ずかしながら、僕は初めて知りました。

ネガティブは、和訳すると否定的、消極的なというマイナスイメージの

意味合いに引っ張られていることが多い。


明暗の反転を意味するネガティブは、ちっとも否定的な言葉ではない。

僕は、ネガティブという言葉には、美しいものもあると気付きました。

そして、I'm Old Fashionedの前向きな言葉とも繋がることを。

ネガティブフィルムには、決して消極的なことなど一切ありません。

今回wellington/negative filmとして、

SMOKE、I'm Old Fashionedと繋がるアイテムをkearnyとの10周年の

別注アイテムとして明日2月11日(木)より、販売させていただきます。


とっても素敵なメガネを仕上げていただいたkearnyには、感謝しかありません

僕らは変わって、長く語り継がれていくkearnyが、

より多くのみなさんの手に届くように、ずっと提案していきたいと思います。


それでは明日。

皆様のご来店を心より、お待ちしております。



AUGGIE
〒892-0842 鹿児島県鹿児島市東千石町18-1ミッドランドアパート2F
TEL:FAX 099-226-5450

2.05.2021

街角のオーギー

AUGGIEは、長い歴史がある繁華街、天文館に店舗がある。


「電停からアーケードをまっすぐ歩いて、セブンイレブンを更にまっすぐ来て、

次の交差点にあるエッグタルト屋さんの2階です。」


わかりやすい目印を補足しながら、お電話いただいた初めてのお客様に説明する。

10年経っても、知名度が足りないのか。まだまだ僕らの努力は足りないみたいです。


それとも、知名度がないのに、別な言い訳を探して、

場所がわかりづらいことにしているのか。

いっその事、移転してみるか。

経営者でもないし、他人事のようなことを考えてみる。

無論、このお店を立ち上げた蓑田は、

そんなこと1ミリも考えたことがないだろう。


そんなことをおもむろに書いてみたが、僕はこの場所がとっても好きな場所です。

蓑田に移転したいと提案するなんて、さらさらない。

もちろんここで働いているから、というのもあるかもしれない。



AUGGIEに来てもらうには、17段のL字階段を登ってもらう必要がある。

2階のお店って、なんだかドキドキワクワクしませんか?


1階にあるお店に比べて、中身が見えないし、

どんな洋服・店員さんなのだろうとか、不安と期待が入り混じる瞬間。

実際に、おととい初めて来てくれた、40,50代くらいのお客様に

「ここに入ってくるのに、勇気を出して来た」と言われた。

僕よりひと回り以上離れていそうなお客様がそんな事を思ってくれて、

僕は嬉しい。


初めてのお客様は、どんな思いでこの階段を登ってきてくれるのだろうか。

L字の階段を登り慣れているみんなは、その日、何を買う決意をしているのか、

はたまた、どんな面白いネタを用意してくれているのか。

一人一人違う思いで、足を運んでくれていると思います。


オーギーに来てくれて、皆さんの物語が始まるかもしれない

この階段が、僕はとっても好きだ。


鉄枠で囲んだ木製の入り口を開放的に開けて、

ここまでくると入りやすいようにしています。

中に入ると、とっても物量の多い店内になっている。

正直、約12坪の店内には、物が溢れすぎているくらいだ。


サラッとした空間がカッコイイ!そんな場所で買いたい!

若い子は、なんて思う子もいるでしょう。

もちろん僕もそんなお店がカッコイイと思っているのは、当たり前の話で。


オーギーは、一見雑にも見えるようなお店だけど、

宝探しのように、自分に似合う、お気に入りの1着を見つけ出すのが

楽しいんじゃないかと思って、物量の多いお店にしている。

お店に入ってまで、緊張感があるのは最もイヤじゃないかな?と。


気軽に服を見ながら、僕らとたくさん話をして、服を選んでいく。

オーギーは、そんなプロセスを大事にして、

長く滞在したくなるようなお店にしているつもりだ。


実際に、常連の皆は長く滞在する奴も多い。

人が多く集まれば、中身もないような、笑い話でいつも盛り上がっている。

時にはアイテムを見たり、ただイスに座って何かを考えてる奴。

中には、店員かのように振る舞う奴もいる。

もしかして俺?とピンときた来た奴も、何人かいるだろう。


それはそれでいい。

ちゃんと商品説明ができるということは、僕らが提案するアイテムへの想いが、

ちゃんと伝わっているということだろう。


オーギーには、年齢問わず幅広いお客様に通っていただける

心地のいい空間にしている。

10年経過して、色んな人間が集まる場所になったのです。



オーギーの店名の由来である、映画

『SMOKE』のように。


アメリカ・ブルックリンの街角で小さな煙草屋を営むオーギー・レン。

オーギーの店名は、映画の主人公の名前からきている。


映画の冒頭から、オーギー・レンを頼り、

多くの人間が小さな煙草屋に集まっている。

多くは、過去、現状に様々な悩み、問題を抱え時には他愛もない話で盛り上がる。

オーギー・レンを中心に、

様々なエピソードが繋がり、物語が進んでいく。



劇中のメインにある、街角の小さな煙草屋。

交差点の角にお店を立てようと

独立を決意した時に、蓑田は思っていたのだろう。


L字コーナーのレジ。ガラスのショーケース。

無数の写真やポスター。タバコの箱のように積み込まれたシューズ箱。

好きなものが溢れた店内。

そこは、劇中の小さな煙草屋と同じ情景が広がっている。

そして、劇中と同じようなフロアに、

劇中のキャラクター達と似たメンツたちが揃っている。

それは、この店を立ち上げた蓑田が

思い描いていたお店になったのだと思うと、僕まで何だか嬉しい。


SMOKEの劇中で、僕が個人的に好きなシーンがある。

朝の8時の7番街と3丁目の角、煙草屋の向かいの角にカメラを向け、

シャッターを切るシーン。

シーンは前後するが、4000枚以上、年数にすると10年以上、

毎日欠かさず撮り続けている。休暇も取れないとオーギー・レンは言う。

蓑田もこれだから、休みたがらないのかもしれない。

近所に住むポール・ベンジャミンが、アルバムを適当に見ていると、

オーギー・レンがこんなことを言う。

「ゆっくり見なきゃダメだ」

「ちゃんと写真を見てないだろ?」

「同じようで一枚一枚全部 違う」

その写真には、季節と天候による人々の様が違い、平日と週末の街の雰囲気によって

全て違った景色を見ることができる。


オーギーは、オーギー・レンが撮る写真のようにありたいと思い、

一個人としてもそう願う。

僕らはずっと変わらず、ただひたすら、僕らがいいと思うものを提案し、

その日の皆さんの気分、状態を見て、様々な服を着てもらいたい。

オーギーは10年、4000日、それ以上の年月を、変わらない場所で、

同じペースで、お店をやっているのだと思う。


僕は、とっても素敵な映画を教えてもらった。

皆さんと出会い、SMOKEというタイトルの通り、

煙のような一瞬を大事にしたい。

もっとたくさん語りたい部分があるし、あげればあげるほど視点も変わる、

とってもいい映画だ。みんなにも是非見て欲しい。

オーギーは、洋服だけじゃない、プラスαをこれからも、

お客様と共有していくつもりだ。

10年後の20周年は、全てのお客様に

「街角のオーギー」

と言ってもらえるように。


10周年の別注アイテムも、もう間もなくです。

みなさま、是非ご期待ください。



AUGGIE
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